自販機の構造を知ろう

お金を入れてから飲み物が出てくるまで
最近では、自販機の商品を現金以外のプリペイドカードやスマートフォンなどで決済できるようになっていますが、ここでは現金を投入する従来の自販機の仕組みについて見ていきます。
一般的な自販機は、10円、50円、100円、500円硬貨が使用可能ですね。
紙幣は自販機にもよりますが、1000円札や2000円札が使えるものもあります。
これらのお金を投入すると、自販機の中ではその金額を検知し、過剰な場合はその差額をおつりとして戻す収納機が動作します。
庫内では、ストッパーの上に一つ一つの飲み物が置いてある状態になっています。
私たちが飲み物を選択しボタンを押すと、そのストッパーを支えている部分に電気が伝わり、ストッパー自体が下方向に折れるようになることで飲み物を出しています。
飲み物の「あたたかい」と「つめたい」
飲み物の自販機では、冬になるとあたたかい商品を購入することができるようになりますよね。
実はこれ、日本だけであるということをご存知でしたか?
では、どうすれば同じ一台の自販機の中であたたかい商品と冷たい商品を販売することができるのでしょうか?
その仕組みは、自販機に搭載されたヒートポンプというものによるものです。
自販機の中で飲み物を冷やすために使った熱を、外に出さずにホット用の飲み物を温めるのに使っているのです。
これをさらに応用したハイブリッドヒートポンプでは、飲み物を冷やすときに出た熱だけでなく、外の熱も利用して加熱することができるのです。
これにより消費電力を抑えられます。
自販機で売れ筋の商品を自販機が学習し、その商品を部分的に冷やすなどの仕組みもあります。